大阪のライター オフィス「おふぃす・ともとも」代表ブログ

大阪在住のライター高野朋美(おふぃす・ともとも代表)です。最新の実績、仕事への思いなどもご紹介。

TOP >2017年01月

私が日本酒を愛する理由

おかげさまで、おふぃす・ともともの代表として、毎日忙しくさせていただいています。
でも、どれほど忙しくても、私が絶対にはずせないものがあります。「日本酒」です。
ほぼ毎晩飲んでいますし、仕事の合間を縫って、蔵見学にも行きます。
趣味はなに?と聞かれたら、以前は「仕事」と答えていましたが、最近は「日本酒」と答えています。

なぜこれほどまでに日本酒が好きなのか。
もちろん、おいしいからというのが最大の理由ですが、私は、日本酒1本の中には、日本が培ってきた自然と文化のすべてが入っていると思っています。
そこにとてつもない魅力を感じているのです。

日本酒は、米と水からできています。
米も水も、清らかな自然がなければできません。
日本は国土の7割が森林という「緑の国」。
日本だからこそ、おいしい米、おいしい水がとれるのです。

でも、考えてみてください。
お米と水をまぜあわせても、日本酒はできません。
では、何をすれば日本酒はできるのか。
ここで登場するのが、日本酒づくりを行う職人、蔵人や杜氏です。

日本酒は、米が発酵することによってできます。
しかし、糖分の多い果汁をたっぷり含んでいるぶどうとは違い、米はそのまま食べてもほとんど甘さを感じないほど、糖分がありません。
発酵には糖が必要なので、そもそも糖分のないお米からは、お酒はできないのです。
ところが、お米をある方法によって甘くしてやることで、発酵を実現しているのが日本酒のおもしろさ。
具体的には、米に麹菌につかせ、麹菌が米のデンプンを糖に変える「製麹」のプロセスがあることで、発酵の準備が整います。

こうしたことを担っているのが蔵人や杜氏。
麹菌や酵母といった、目に見えない微生物を相手に、目指す酒の味をイメージしながら、麹づくりや発酵をコントロールしていきます。
その繊細さは、匠の技とも呼べるものです。

日本酒は、清らかな自然と、連綿と受け継がれてきた人の匠の技によって生まれる。
そういうところが好きなのです。
これはもう、一つの文化だと言えます。
だから、蔵見学にいって、蔵人や杜氏に酒づくりの話を聞くのが、楽しくて仕方ないのです。

私の唯一の趣味であり、道楽である日本酒。
これからも愛していこうと思います。

このページのトップへ↑

ニッポンの社長の本づくり

最近、ニッポンの社長の本づくりを手伝わせていただくことが多くなりました。
このほど発売となった「幸せの種をまく人生」(PHP研究所)も、そんな一冊。
日本システムバンクの創業者・野坂弦司さんの書籍です。



たった10畳のオフィスからスタートし、「まちづくり」につながるコインパーキングシステムで、66億円の企業を育てたのが野坂さん。
商社マンから一転、59歳で起業し、“負け”の連続だったご自身の経歴も興味深いのですが、この本のもっとも面白いところは、「起業するなら60歳以上。人生が一番面白くなるのは定年後だ」と提唱していらっしゃる点です。
60歳以上が夢を持って起業することが、これからの日本を支えるカギになるともおっしゃっています。

その理由は本にきちんと書いてありますが、お打ち合わせのとき、「起業するなら60歳以上だよ」という言葉を聞いたとき、私は目からウロコが落ちる思いがしました。
起業はなにも、若い世代の専売特許ではない。
むしろ、年齢を経てからのほうが成功する確率が大きいし、なにより、社会的意義が大きいんだ。
それが分かった瞬間、目の前が開けたような気がしました。

わたしは44歳でおふぃす・ともともを興しています。
でも、60代に比べればまだまだ若輩。
60代の起業家のみなさんに負けないよう、その背中に学びながら、いっしょに夢をかなえていきたい、という気持ちがわいてきました。

60歳を過ぎたらリタイアし、あとは老後の時間をつぶすだけ…と考えている方には、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
そして、20〜30代の方々にも読んでいただきたい。
失敗や負けはこわいことではない。最悪の状況に置かれるからこそ、新しい強みを発見できる。
そんな「苦境を乗り切るための考え方」が書かれているからです。

人生は、自分次第でいくらでも面白くできる、というメッセージが、この本にぎゅっと詰まっています。
この本を生み出すことに関われたことを、とても幸せに思っています。

このページのトップへ↑

有り難い言葉

ときどき、クライアントの方々に「もっとこんなふうに取材してほしい」「こんな文章の書き方をしてほしい」と、ご要望をいただくことがあります。
普通のサービス業では、お客様からご要望をいただくのは当たり前のことかもしれませんが、ライターの世界では、クレームも含め、クライアントから直接、取材や原稿に対してご意見をいただくことは少ないように思います。

なぜか。
ライター=専門家、という捉え方をされているケースが多いからだと思います。
専門家の仕事に口を出すのは気が引ける、と思っていらっしゃるクライアントが大半なのではないでしょうか。
だから、あまり辛口なことはおっしゃらないのだと思います。

フリーで活躍しているライターに聞いてみると、クライアントから原稿のダメ出しをされた、という人は少数派です。
ダメ出しされないので、自分の書いた原稿が良かったのか悪かったのか、よく分からない、というライターが意外と多いのが現状です。

私は、クライアントからのダメ出しは、とても有り難いことだと思っています。
なぜなら、それは私たちライターの成長につながるものだから。
良くない点を指摘していただけるから、反省し、改善し、スキルを上げていけます。

「良い原稿をありがとうございます」とほめていただけるのは、もちろんうれしいし、大いに励みになります。
でも、それ以上に大切に思っているのが、クライアントからダメ出しであり、ご意見であり、クレームです。
クレームは、本来はあってはならないものですが、これほど自分たちの仕事ぶりを振り返らせてくれるものはありません。
「こんなこと、プロのライターに言っていいのかな」と思いつつ、あえて苦言を呈してくださるクライアントの言葉ほど、有り難いものはありません。

有り難いは、「有ることが難しい」と書きます。
つまり、希少だ、ということ。
有り難いということは、まれにみるくらい尊い、ということだと思っています。
わたしたちライターの成長を期待し、言いにくいこと、厳しいことをおっしゃってくださる方々に、心から感謝しています。

このページのトップへ↑

何が違うのだろう

先月から「株主手帳」という個人投資家向け雑誌の取材・ライティングを担当しています。
さまざまな上場企業にうかがい、どんな事業をしているのか、どのような戦略を考えているのかなど、個人の株主にわかりやすく、役に立つ情報を発信するのが目的です。

それにしても、日本にはいろいろな企業がありますね。
現在、株式市場に上場している企業はおよそ4000社。
誰もが知っている有名企業から、ほとんど知られていない会社まで、本当に多岐にわたります。
私たちが新聞や雑誌で見かける企業なんて、ほんの一握り。
マスコミに取り上げられていないのに、「え?そんな面白いことをやっているの?もっと注目されてもいいのに」という企業もたくさんあります。

それぞれに個性があり、ビジネスボデルはすべて違う。
人の顔がすべて違うように、企業の顔もまた、全部違うのです。
そこがおもしろい。
ワクワクしながら取材の席についています。

それにしても、取材をしていて思うのは、私と、上場企業の社長は何が違うのだろう、ということです。
株式上場している企業の社長に共通しているのは、どの方にも確固たるポリシーがある、ということ。
投資家からお金を集めようという会社の長ですから、やはりそれなりの方々です。
取材に行っても、いい加減な答え方をしたり、「自分の会社には特徴なんてない」というようなことをおっしゃる方は、一人もいません。
みなさん、的確に自社の強みを語ってくださいます。

私もまた、吹けば飛ぶような会社ではありますが、株式会社おふぃす・ともともの社長です。
私と上場企業の社長の間に違いがあるとすれば、何だろう。
何百億円も稼ぐ会社の社長にあって、私にないものは何だろう。
そんなことを、ときおり考えます。

おそらく、人間的にはそう大きく変わらないのではないかと思います(生意気ながら)。
違うところがあるとすれば、経験の数、決断の数、失敗した数、行動した数、夢を描いた数etc。
そういったところではないかな、と推測しています。

上場するのがすべてではないし、上場しない会社の中にも、すばらしい会社はたくさんあります。
要は、その会社が何をめざしたいのか、どこへ向かって歩いていきたいのか。
そこが重要なのだと思います。

おふぃす・ともともは、書く技術を使って、思いを発信することに悩む人の力になりたい。
その方向へと歩きながら、お役に立った対価として売上を上げていきたい。
そう考えています。

このページのトップへ↑

本をつくる

このほど、友人であり、がん家族セラピストの酒井たえこさんの本づくりに関わることになりました。

彼女から「本を出したい」と打ち明けられたのは、昨年のこと。
本を通じて、救わなければならないのは、がん患者本人だけでなく、がん患者を看病する家族だ、ということを伝えたい。
それが理由でした。

国民の3人に1人ががんで亡くなるという時代。
がん患者へのケアは、昔に比べればかなり進んでいますが、ほとんどケアの手が差し伸べられていない人たちがいます。
それが、がん患者をもつ家族。

患者本人の苦しむ姿を見ながら、仕事や家庭との両立に心身をすりへらす。
医師からは「治療を続けますか?どうしますか?」と決断を迫られ、迷う。
たまにしかお見舞いに来ない遠い親戚や兄弟からは、「あなたがしっかりしないとね」とはっぱをかけられる。
これ以上、なにをどう努力しろというの…。わたしだってボロボロなんだよ…。

そんな思いの中で、誰にも助けを求められず、苦しみもがいているのが、がん家族なんだよ、と彼女は教えてくれました。

その家族たちに、がん患者との向き合い方、余命の考え方、看病のコツ、親戚や兄弟たちとのやりとりのポイント、自分がつぶれないためのリフレッシュの仕方をレクチャーし、サポートしているのが「がん家族セラピスト」である彼女の仕事。
本では、彼女が実践している「がん家族のための看病ノウハウ」を紹介します。

がん患者にスポットライトが当たった本が多い中、がん患者の家族にスポットを当てて「家族にこそケアが必要」と訴えている本は、あまりありません。
それなのに、この本を出版してくれる出版社が、なかなか見つかりませんでした。
著者に知名度がないと本が売れない、というのが、大きな理由の一つだったと思います。
でもこのほど、ようやく「うちで出しましょう」という出版社が現れてくれました。ISNという、弊社のお客様でもある出版・制作会社です。

それにしても、本づくりは面白い。
どのような読者に、どのような切り口で、どのようなストーリーで語りかけていくか。
これを、出版社、著者である彼女、編集として携わる私で話し合っていきます。
ああでもない、こうでもないと言いながら、だんだんと方向性が定まっていくプロセスは、散らかった本棚がすっきりと整理されていくような、そんな気持ちよささえあります。

意見が食い違うこともありますが、だからこそ、意見が一致したときには、お互いの理解が深まります。
本づくりもまた、理解と信頼の上に成り立っているのだと感じています。

出版業界は、年々厳しい状況におかれています。
文字ばなれが進んでいるから、本よりネットの時代だからと、いろいろなことが言われています。
でも私は、世の中がどうなろうとも、人に必要とされる本は残るし、長い期間にわたって売れ続けるのだと思っています。

このページのトップへ↑

思いを伝えたい企業様のために

おふぃす・ともともは今年、新たな1歩を踏み出します。
これまでは、媒体づくりを手がける制作会社、出版社、編集プロダクションのお力になりたいとの思いから、取材・ライティングの職人技を磨いてきました。
もちろん、それはこれからも変わることがありません。

しかし今年からは少し歩みを進め、思いを伝えたいのに伝え切れていない企業様のために、これまで培ったライターとしての力を役立てたいと思っています。

ホームページも会社概要もきちんと整備しているけど、もう一つ言いたいことが言い切れていない。
顧客に伝わっていない。
でも何をどう改善していいか分からない。
そんな悩みを解決できる会社になっていこうと考えています。

情報発信には、デザインや写真が非常に重要です。
しかし、その核となるのは「言葉」です。
言葉がしっかりと確立されていなければ、どんなにカッコいいデザインをもってきたとしても、思いは伝わらないのではないでしょうか。
言葉で伝えたいことをきちんと確立し、それを「伝わる文章」に変換し、デザインや写真との組み合わせを考えていく。
そうした仕事ができるのが、ライターがメインとなって構成されるおふぃす・ともともの強みだと思っています。

言葉にお困りの企業のみなさんに、言葉だけでなく、言葉が生み出す「伝わるコミュニケーション」をご提供したい。
そんなサービスを、今年は展開してまいりたいと思います。
サービスの概要は、春をめどにまとめる予定でいます。

このページのトップへ↑

言葉は立体

ライターは、言葉を残すお手伝いをする職業です。
最近、この職業の重要さを、ひしひしと感じています。

ネットが日常となり、大量のテキストが出回る中、言葉が一瞬のうちに流れては消える時代になりました。
言葉を書くことに、むなしさを感じたこともあります。
でも、私は今、言葉を残すことに大きな意味を感じています。

「誠実」という言葉があります。
これまでインタビューさせていただいた多くの経営者が、ビジネスに必要なのは誠実さだとおっしゃっています。
以前、私は「誠実なんて言葉はありふれているし、印象にも残らない」と思っていました。
誠実さが大切だといくら書いても、多くの人の頭には残らないだろうと考えていたのです。
ですが、今はきちんと書き残すべきだと思っています。

ビジネスに誠実さは不可欠です。
嘘をついたり、ごまかしたりした企業がニュースでやり玉に上げられているのを見ても、それは明らかです。
ところが、社会人経験が浅いころにこの言葉を見ても、頭で理解できても心ではピンとこないのです。
誠実さがどういうことなのか、いくら説明してあってもです。
誠実さとは、具体的にどういうことなのか。不正を目の当たりにしたり、誠実であることの大切さを体で経験しないと、分からないのです。

20年前に読んだ本でほとんど印象に残らなかった言葉が、いま目にすると、痛いくらい心に刺さってくることがあります。
その人の人生の有り様、経験値、時期によって、まったく同じ言葉であるのに、その意味や捉え方がガラリと変わる。
すごく面白い現象だと思っています。

言葉は二次元の世界のものです。
でも、それを見るタイミングや時期によって、いかようにでも表情を変える。
そういう意味では、言葉は多面体、立体だと思っています。
円すいは、横から見ると三角形ですが、底からみると円です。
言葉もまた、同じだと思います。
だからこそ、残すことが大切だし、意味がある。
私が今日書いた言葉が、30年後の誰かの人生を変えるかもしれない。
そう考えると、なんだか興奮しますし、下手なことは書けない、とも思います。

ライターとは、言葉という立体物を扱う職業。
さて、あなたが残したい言葉は、何でしょうか?

このページのトップへ↑

2017年 今年の抱負

20101.jpg

2016年は、私にとって「焦らない」年でした。
年頭、「走」という抱負を掲げ、転ぶことを恐れず走ろうと決めました。
焦りはしないけど、全力疾走する。
私なりに、そうしてきたつもりです。

そして今年の抱負は「本気」。
本気で仕事のことを考え、社会のお役に立つ事業をご提供したいと考えています。
とはいえ、これまで本気でやってこなかったわけではありません。
いつも本気でしたが、これまで以上に本気になる、という決意を込めています。

おふぃす・ともともの企業理念は「思いのこもった文章で世の中をうれしくする」です。
AIが文章を書く時代になっても、本や雑誌の業界がさらに厳しい状況に置かれても、「思いを文字にする」という仕事へのニーズは失われないと思っています。
それどころか、もっと必要とされるのではないでしょうか。

必要とされるなら、本気でやる。
それによって世の中をうれしくできるなら、こんなに楽しくてやりがいのあることはありません。

今年は、おふぃす・ともともはもちろん、私のライフワークとなりつつある「日本酒」に関しても、新しい動きや計画がスタートしそうです。
みなさんといっしょに、2017年を最高に良い年にするべく、本気で取り組みます!

このページのトップへ↑