大阪のライター オフィス「おふぃす・ともとも」代表ブログ

大阪在住のライター高野朋美(おふぃす・ともとも代表)です。最新の実績、仕事への思いなどもご紹介。

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2015年 初心「足元を大切にする」

2015初心

昨年7月に「会社」になった株式会社おふぃす・ともとも。設立0年が終わり、いよいよ今年から「1年目」に入ります。

わたし、2年くらい前まで、会社を作る気なんてさらさらありませんでした。ずっとフリーランスとして仕事をして、世で言う定年くらいの年になったら小説を書く、というのが人生のグランドデザインでした。

でも、途中で変わった。
いきなりではなく、じわじわ変わったように思います。

ちょうど2年前の夏、ひとり離島にこもって、これからの自分を考えたことがあります。
考えたテーマは「これからの世の中に、ライターという職業は、本当に必要なのか」ということ。
文章を書くことは、日本で生まれ育った日本人であれば、誰にでもできます。
日本には義務教育というすごい制度があって、日本人全員が、字を書くことと文字を読む一定スキルを、わずか15歳という若さで身につけます。

だから、本当はライターなんて必要ありません。文章は、誰にだって書けるのだから。

もう一つ、当時のわたしが真剣に心配していたことがあります。
それは、文章作成ソフトというものが登場して、それを買った人は誰でもかれでも、ライターが書くレベルくらいの文章を作れる時代が来る、ということです。

そうなったら、ライターなんでもう絶対にいらなくなる。そんな恐怖がずっとつきまとっていた時期があります。
写真がフィルムからデジタルに完全に移行したように、ライターもライティングソフトに食われる時代がもうすぐやって来るんだと。

だから、考えたんです。ライターは、未来に必要な職業なのかと。

一人、海をぼ〜っと見ながら、「ライター、必要?」と自分に問いかけました。問いかけた結果、「もういらなくなる職業だよ」という答えが出たら、あと数年フリーライターを続けたら、パートでもやりながら、自分が好きな小説を、売れなくてもいいから書いて暮らそうと思いました。

でも、それとは反対の答えが出ました。
海を見るわたしの頭に浮かんだのは、わたしが書いたものを、「いい仕事をしてくれた!」と喜んでくれた編集者、制作者、クライアント、依頼主の声や顔でした。

わたしの仕事で、喜んでくれた人がいる。うれしくなってくれた人がいる。どうして喜んでくれたのかな?あれをしたからかな。あれをこう書いたからかな。
そう考えていると、わたしがライターとして、いままでやってきたことが明らかになりました。

わたしは、決して名文家ではありません。大作家や一流コピーライターのような名言を編み出せる人間でもない。ではなぜ、わたしに仕事を発注してくれた人は、喜んでくれたのか。

そのとき、「文章力だけがライターに求められる力ではない」ことに、改めて気づきました。
いいものを一緒に作ろうと寄り添う力、編集者や制作者の意図を読み取り、それをかなえる努力をする力、ときには少し先回りして「これが必要なんですよね」と提案できる力。
そういうものが、誰かを喜ばせてきたのではないかと、気づいたのです。

ライターに必要なものが文章力だけなら、性能のいい文章作成ソフトができたとき、ライターは撲滅するでしょう。
でも、ライターが世の中に提供できるものは、文章力だけではない。話を引き出す力、情報をまとめる力、コンセプトに沿って構成する力。
もっとあります。取材した相手が自分を見つめ直せるようなインタビュー力、編集者が外注クリエイターと仕事をする喜びを発見できるチームワーク力、カメラマンやデザイナーを巻き込んでおもしろいコンテンツを生み出せる企画力。

挙げればきりがない。そして、これらはすべて、文章作成ソフトにはできないことです。

そう思い至ったとき、わたしは「会社を作ろう」と決めました。
会社を作って、もっともっと、ライターとして世の中のお役に立つ仕事を拡散していこうと思いました。

おふぃす・ともともの企業理念は、
「思いのこもった文章で、世の中をうれしくする」です。
思いのこもった文章とは、単に名文であるだけではなく、取材力、構成力、企画力、チームワーク力を結集した文章、ということです。
そんな文章で、たくさんの人をうれしくしたい。
企業理念には、そんな思いをこめました。
おふぃす・ともともが、ずっと目指し続ける、ゴールのない目標です。

でも、エンドレスな目標だけでなく、ゴールを設定した短期の目標も掲げています。
それは「おふぃす・ともともを、5年で関西最強のライターズオフィスにすること」です。

どうして関西最強にならなければいけないか。

数年前、ある人から言われた言葉に、ものすごいショックを受けたことがあります。
「私が『こんなライターとは仕事をしたくない』と思うのは、文章が下手なライターでも、取材が苦手なライターでもない。途中で連絡がつかなくなるライターだ」。
連絡がつかなくなる?そんなライターが本当にいるのかと、信じられない気持ちでいっぱいになりました。それって、ライターというよりもむしろ、社会人として失格なのではないかと。

別の日、懇意にしている編集者に、「ねえ、本当にそんなライターがいるの?」と聞きました。彼女はこう答えました。
「いるよ〜。いっぱいいる。原稿の納期を過ぎても何の音沙汰もないから連絡したら、電話が通じなくなっていたりするケース、いっぱいあるよ」

愕然としました。
ごく一握りの人がそうであるなら、まだいい。
でも彼女は「いっぱいいる」と答えた。
こんなことでいいのか。いいはずはない、と思いました。

ライターは食えない仕事、とよく言われます。
わたしは、食えない仕事なのではなく、当のライター自身が食えなくしているだけではないか、と思っています。

編集者の能力が足りない。
仕事の依頼主が自分を正当に評価してくれない。
無理難題ばかり言ってこちらの立場を分かってくれない。
だからいいものが書けない。
確かにそんなこともあるでしょう。

だけど、「だから仕事がない」「いい仕事が来ない」というのは、筋違いだと思っています。
むしろ、編集者や依頼主を、どれだけ喜ばせることができたのかと、問いたい。

人は、ギブ・アンド・テイクなのだと思います。
与えるから、相手から与えてもらうことができる。
それを「あっちが与えてくれないから、こっちも与えられないんだ」と言っている限り、仕事は決して来ない。
そう確信しています。

ライターは、作家や小説家とも違います。
決定的な違いは「お金の出どころ」です。
作家や小説家は、読者がお客様です。読み手がお金を払って作品を買ってくれるから、食べていけます。
ライターも、読者がいるから成り立つ仕事ではありますが、直接お金を払ってくれるのは読者ではありません。「文章を書いてほしい」と依頼してきた依頼主やクライアントです。

お金を払ってくれる人をどれだけ喜ばせることができるか。これがわたしたちの商売の肝であり、売上を左右するカギだと思っています。

もし、依頼主を喜ばせることができないライターが業界の大半を占めているなら、わたしはそれを変えたいと思っています。
「やっぱり文章を頼むならライターだよね。自分たちが書けないいいものを作ってくれるし、なにより、一緒に仕事をすると楽しいもの」
そんな声があちこちから聞こえてくる状況にしたい。
それには、自分たちが仕事の質を高めに高めて、まずは関西ナンバーワンにならなければ、と考えました。

だから、関西最強にこだわっています。

でも、最強になるには、わたし一人ではできません。
会社という組織を活用し、いい仕事のできるライターを育てたいし、わたし自身ももっと育っていきたい。
そうやって、指名がくるようなライターを一人、二人と増やし、「関西でライターを頼むのなら、おふぃす・ともともでしょ」と言ってもらえるようになりたい。
これが、直近のわたしの目標です。

わたしもまだまだ、ダメダメなところがたくさんあります。これまで迷惑をかけた依頼主やクライアントもいるし、いい仕事を提供できなかったこともある。
でも、一つひとつ、改善していきたい。見直していきたい。そして、次に活かしたい。

おふぃす・ともともの1年目は、そんな「足元を見直し、固める」ことに時間を使いたいと思っています。

みなさま、今年もどうぞ、よろしくお願いいたします。
たくさんのいい仕事をご提供できるよう、顔晴ります!

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