大阪のライター オフィス「おふぃす・ともとも」代表ブログ

大阪在住のライター高野朋美(おふぃす・ともとも代表)です。最新の実績、仕事への思いなどもご紹介。

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ゴーストライティングという仕事

ゴーストライティングという仕事が好きです。
一時期、ゴーストライターが社会問題になったことがありましたが、幸い、こちらまで飛び火はしませんでした。
というより、社会問題化したゴーストライターと、私が行っているゴーストライティングとは、そもそもまったく種類が違うものです。

私は、ゴーストライターの仕事を「いたこ」と呼んでいます。
そう。死者の霊を呼び出し、その思いを家族に伝える、あの「いたこ」です。
(ちょっと例えが違っているかもしれませんね)

世の中には、伝えたいことがたくさんあるのに、それを伝えられない方々がたくさんいます。
仕事に追われて文章を書いている時間がない方、文章力に自信がなく執筆に踏み出せない方、自分の言いたいことを上手に表現できない方。
そんな方の「筆代わり」となり、その思いをお聞きし、文章にしていくのが、私の行っているゴーストライティングです。

ゴーストライターって、どんなことしてるの?と時々聞かれます。
ライターによってスタイルは違うのでしょうが、私の場合は、まずお相手にお会いし、その思いをじっくりと聞き取ります。
そこから文章構成や目次立てを考え、具体的な文章を起こしていきます。
私がネタをねつ造したり、お相手が思ってもいないことをフィクションとして書くことはありません。
ベースにあるのは、常にその方の「思い」。
それを土台に、表現をふくらませて、一般の方が読みやすいものにしていきます。

私がこの仕事の醍醐味だと思っているのは、聞き取りを通じて、その方の人生の物語に触れることができるところ。
生きてきた道のり、その中で培ってきた考え方や感情、そして今感じていること、考えていること。
それをお聞きする時間は、まるで1本の映画を見ているように、興味深くて重厚感のある時間です。
私が思ってもみない気づきや、ハッとするような哲学をお聞きすることができると、とても興奮するし、ワクワクします。

時には、つらい過去を思い出され、聞き取りの最中に泣き出す方もいらっしゃいます。
でもそれも含めて、その方にとっては大切な人生の記憶。
冷静に、静かに聞き取っていくことを心がけています。

私は、人の人生ほど面白いものはない、と思っています。
ゴーストライターは、それを文字にするお手伝いをする仕事。
この仕事に関われることを、幸せに思っています。

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