大阪のライター オフィス「おふぃす・ともとも」代表ブログ

大阪在住のライター高野朋美(おふぃす・ともとも代表)です。最新の実績、仕事への思いなどもご紹介。

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「ばかやろう」という愛情

新聞記者だった時代、私は毎日のように、先輩や上司に「ばかやろう!」と怒られていました。
できない記者だったからです。

新人記者の私が担当していたのは、事件事故などを扱う社会面です。
朝起きたら、まず最寄りの所轄に行き、前の晩に事件や事故が起こっていないか確認し、それが終わったらようやく出勤していました。
昼間は町ネタを取材し、裁判があれば裁判所に行って公判記録を取材します。
その合間に、また所轄に行って「事件や事故は起こっていないですか」と確認。
夕刊に間に合うよう記事を書いたら、夜はまた所轄に行く、というのが私の日常でした。

そんな中、警察から事件や事故の一報が入っているにもかかわらず、すぐに取材に行かないと、先輩や上司の雷がドーンと落ちる。
「なにぼやってしてるんだ!」と、何度も怒鳴られました。

でも、いまにして思えば、あの経験があったからこそ、私は少々のことではへこたれない自分になれていると思います。
先輩たちは、私が憎くて怒っていたのではない。
ダメな私をなんとか育てようとして怒っていたのだ。
そのことを、人を育てる立場になってみて、しみじみ感じています。

子どもや若い世代を怒らない年配者が増えてきました。
怒るとすぐ会社を辞めたり挫折する人が多い、という時代背景もあるので、ある意味仕方ないとは思いますが、私は、もっと怒っていいと思っています。

私を怒ってくれた先輩や上司たちは、私が新聞記者を辞めて結婚するとき、とても温かい言葉をかけてくれました。
「いままで無理を言ってきたけど、よくついてきたな」と言ってくれました。
あの「ばかやろう」は愛情の一つだったのだと、そのときに初めて気づきました。

そんなふうに育てていただいたからでしょうか。
私もまた、後輩や駆け出しライターたちには苦言を呈しますし、ダメ出しもするし、怒りもします。
でも、決して憎くてやっているわけではない。
むしろ「お願い。くじけないで」と祈るような気持ちで怒っています。

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