大阪のライター オフィス「おふぃす・ともとも」代表ブログ

大阪在住のライター高野朋美(おふぃす・ともとも代表)です。最新の実績、仕事への思いなどもご紹介。

秋の京都

桜の季節と、紅葉の季節は、京都に近づかないようにしていました。
なぜなら、とても混むから。
きれいな風景が見られることは百も承知ですが、あの混雑に巻き込まれるのはどうも苦手でした。

でも先日、とあることがきっかけで、紅葉シーズン真っ最中の京都を訪れました。
結論から言えば、行ってよかった。
混雑を押してもなお行く価値が、京都にはあると思いました。

訪れたのは、清水寺と高台寺。
清水寺は言わずと知れた「清水の舞台」で有名な寺社です。音羽の滝と呼ばれる霊泉が「清水」の名の由来になっているそうです。
かなり高台にあるだけに、ここからの眺めは壮観。赤い紅葉だけでなく、適度に緑が織り混ざった山の景観がすばらしいのです。
自然のままに残る景色と、壮大な寺院建築がいい具合に折り重なっている気がしました。

高台寺は、豊臣秀吉の正室、ねねが建立した寺として知られています。
こちらのお寺は庭園が秀麗。清水寺とは違い、美しく整備された感にあふれているのですが、紅葉だけでなく、竹林あり、茶室ありと、人の造った美と自然の作った美が溶け合っていると思いました。

日本には、京都に似た風景を持つ「小京都」と言われる土地がたくさんあります。
でも京都に来ていつも思うのは、図られた美しさが随所に散りばめられているということ。
手つかずの自然とは違う、人が巧妙に仕組んだ自然美を満喫できる場なのです。
そういう意味では、人間味にあふれている。
京都のそんなところが好きです。

日本人は四季の見せ方、構成の仕方が上手。
秋の京都で、それを実感しました。
幾多の文人が京都を舞台に物語を書いたように、ここはなぜだか、文章を書きたくなる場所。
人の創造欲をかきたてるところなのだと思います。

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