大阪のライター オフィス「おふぃす・ともとも」代表ブログ

大阪在住のライター高野朋美(おふぃす・ともとも代表)です。最新の実績、仕事への思いなどもご紹介。

TOP > スポンサー広告 >生きる力TOP > 仕事への思い・ワザ >生きる力

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

このページのトップへ↑

生きる力

私はよく「強い人だね」と言われます。
それよりもっと言われるのが「高野さん、怖いです…」という言葉なのですが(笑)。
怖いかどうかは置いておいて、強い人だと言われると、決してそんなことはないとお答えします。
弱い人間だからこそ、強くなろうと努力してきた、というのが正確だからです。

私は子どもの頃、「自家中毒」だと診断されていました。「周期性嘔吐症」とも呼ばれるようです。
ネットで調べてみると、元気だった子が急に嘔吐を繰り返し、何日か経つとまたケロリと元気になる、というのが症状のようですが、私の場合は違いました。
3〜4歳の頃だったので、私自身に記憶はないのですが、家族の話によると、急にぐったりし、意識を失ったようになっていたそうです。

原因は精神的なもの。ストレスや大きな刺激が心に負担をかけ、体の症状となって表れるというのがメカニズムだそうです。
私の実家は商売をやっていて、両親とも土日なく働いていました。だから、休みの日に家族でゆったり過ごしたことがありません。
それが、幼い私に「寂しい」「かまってほしい」という孤独感を抱かせ、心にストレスをかけたのではないか、ということでした。

ほとんど覚えていないので、本当に寂しい思いをしていたかどうか定かではないのですが、ただ、メンタル的に弱い子だったことだけはおぼろげに覚えています。
まず、同じ年頃の子とコミュニケーションがとれなかった。
内気で引っ込み思案で、自分から誰かに話しかけるようなことはありませんでした。

ほかの子のように、思い切り体を動かして遊ぶのも得意ではありませんでした。
傷だらけになってもジャングルジムに挑み、てっぺんまで上るといった積極性もアグレッシブさもゼロ。
食べることにも興味がなく、保育園の給食時は、いつも最後まで居残ってモタモタ食べていました。
あの頃の私がいまここにいたら、「なんて生きる力の弱い子だろう…」とあわれに思ったでしょう。

それがいま、「強い」「怖い」と言われるまでになっている。
こうなれたきっかけを、私は鮮明に覚えています。

保育園の年長さんのときでした。
私は一時期、登園拒否をしていて、むりやり保育園につれて行かれた日は、いつも激しく泣いて親を困らせていました。

ある日、母親の自転車の後に乗っけられて、保育園の門をくぐりました。自転車から下ろされ、母親が帰ろうとした瞬間、「おいていかないで!」と泣きじゃくるのが常。
だからその日も、母も先生も「また泣くぞ」と身構えていたと思います。

でもその日、私は泣きませんでした。
幼いながら「こんなことを繰り返していたら、自分はダメになる」と思ったのです。
ここはぐっと耐えて、いいかげん保育園生活に慣れなければならない、これ以上親を困らせてはいけないし、何より、このままだと弱いままの自分で生き続けることになる。
それではいけない、と思いました。
教室の柱をぎゅっと抱きしめ、自転車をこいで帰っていく母を見送りました。涙を目にいっぱいためてはいましたが。

その頃から、私は保育園生活を楽しむようになりました。
小学校にあがってからは、ごはんがとてもおいしくなりました。
友達とも遊ぶようになりました。ジャングルジムもブランコも好きになりました。

いまの私しか知らない人は、きっと信じられないと思いますが、私はとても弱い子だったのです。
でも、だからこそ強くなりたくて、両足を踏ん張ってきた。その積み重ねが、いまの私です。

生きる力の弱い人を、たくさん見てきました。
一歩を踏み出さなくては状況が何一つ変わらないのに、元気や勇気がなくて踏み出せない人。パワーがなくて行動できない人。そんな気持ちさえ起こらない人。
幼少の頃の私もそうでした。

でも、一つだけ偉かったと思えることがあります。
昨日までの自分と決別するため、教室の柱を抱きしめ、ぐっと耐えるという行動に出たことです。
他人から見れば「なんだ、そんなこと…」と思われるかもしれませんが、あれが私にとっての「強くなるための最初の一歩」だったと思います。

自分を変える最善の方法。それは「行動すること」だと思っています。
動いた瞬間、まわりの風景が変わり、自分の中の何かも変わります。
最初は怖いかもしれない。
でも動いてみれば、案外怖くもつらくもなく、むしろ気持ちの良いものだと気付くのではないでしょうか。

このページのトップへ↑

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。